最初で最後の愛犬

私がまだ小学校に上がる前だったと思いますが、その頃、私の母は外に働きに出ていました。 父も外で働いていたので共働きです。 家には祖母が居たので私はひとりではありませんでした。 母は家の通勤に近所のバス停を利用していました。 ある日の事です仕事を終えた母がそのバス停から帰宅する際、一匹の子犬が母の後をついて私の家まで来てしまったのです。 雑種の子犬です。 その当時の私の家の周辺は空き地も多く、その辺で野良犬が産んだ一匹がノコノコと出てきて母を見つけついて来たのでしょう。 その子犬は家の縁の下に入ってしまい出てこようとしません。 私の家が気に入ってしまったのか、どこにも行こうとしないのです。 結局、私の家で飼うことになりました。 名前はオスだったので何も考えずにジョンと名づけました。 誰が名前を決めたのは今となってはすっかり忘れてしまいました。 母だったかも知れません。 ジョンは身体の色は白で口だけが黒い色をした犬でした。 耳は両方とも垂れていて情けない顔をしていたのを憶えています。 勝手に住み着いて家犬の立場を得た恩義があったのか とても大人しく、人の言うことを良く聞く犬でした。 外に犬小屋を作り、そこで飼っていましたが番犬にはなりませんでした。 人に対して吠えることを知らないのか、人が近づくといつも尻尾を振っていました。 6年くらいは元気にしていたでしょうか。

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